気刊びびび

なんか気が向いたら書く。

神戸かわさきレポ

 前々日夜~前日。徹夜原稿からのシームレスな残業で体は限界に達しており、お品書きとかを作らなければいけないのにめっちゃ寝てしまう。起きたら13時40分。15時から美容院の予約を入れていたのだが、それ間に合うように動くには14時には家を出なければいけない。身支度を調えるのに30分。美容院のあとにキンコーズに行ってお品書きを印刷する予定なのだが、当然寝落ちしてしまったためお品書きは真っ白。逆算すると、マイナス10分でお品書きを作らなければならない。哲学である。あきらめて美容院に予約の時間を遅らせて貰うよう電話する。18時からということになった。うん、つまりまだ寝れるということだ。とりあえずお品書きだけやっつけてしまって、再び寝る。

 起きたら16時半。我ながら馬鹿なのだろうかと思うが、まあ今から早速身支度をすればなんとか間に合う。ばたばたとシャワーを浴びたりブラをつけたりファンデを塗ったりする。誰も得しないような嘘をつくのが趣味である。

 美容院は錦市場の目の前にある。以前買ってあまりのおいしさに爆発した干し芋を買ってから、そそくさと美容院に入る。僕の席だけ会話が弾まない。小一時間してから店を出ると、外はすっかり暮れている。キンコーズまで歩く途中にTomorrowlandがあるので冷やかしに入ってみたところ、いい感じのシャツを見つける。2万円。そういえばこの間、課の親睦会の剰余金が還付されていたなと思い出す。数万円とわりと大きな額だったので、これはいけるぞと思いシャツを購入。店を出てから、そういえばあの剰余金は完売しても赤字の新刊印刷費に全部吸い込まれるのだったと気づいて愕然とする。世ははかない。

 キンコーズでお品書きを印刷して、適当に夕食を食べて帰宅。本来なら『人生は小説よりも奇なり』という映画を見て帰る予定だったのだが、美容院が18時になった関係でやむなく省略の憂き目を見た。二度寝しなければ見れたのでは?

 家に帰ると、サンライズから新刊が届いていた。小躍りする。カバー巻きまでして貰うには入稿が遅すぎたので、カバーは別に納品されている。これを……折れと申すか……。しばらく見なかったことにしてツイッターで遊ぶ。深夜1時を回り、さすがに限界を感じたので、折り作業を始める。折っても折っても終わりが見えない。3時を過ぎ、全部数を折るのはあきらめて当日頒布分と書店委託分だけ折ってあとは明日以降の僕に任せることにする。今この文章を書いている明日以降の僕としては、憤りを禁じ得ないところである。4時頃に寝る。

 当日。8時に起きる。睡眠が足りていない。這うようにして布団から抜け出し、ばたばたとシャワーを浴びたりブラを(略)。駅へと向かう。大津は神戸まで乗り換えなしで行けるので素晴らしいと感じる。

 会場に着いたのが10時30分。サークル入場は10時45分までなので、「まだ余裕あるやんけ」とか思ってなぜか会場に入らず外でしばらくのんびりする。別に余裕があるというわけではない。45分ぎりぎりに入場して、必死でサークルスペースの設営をする。見本誌の提出まですべて終えたのが開場1分前。そしてここで、釣り銭を忘れていたことにようやく気づく。あわれな蕎麦。外で意味もなくのんびりしていなければ、知り合いのサークル主から小銭を両替して貰うこともできただろうに。しかしもう時既に時間切れ。むなしく鳴り響く開場の拍手。勝負は、始まる前から、決していたのだ……。

 開場して5秒くらいでスペースに人が来る。めっちゃありがたい。しかし弊サークルはイベント中に頒布物が完売したことなどないのだから、もう少しゆっくり来てもいいのよ……? 先に壁サークルとか回ってても大丈夫なのよ……? と申し訳ない気持ちにもなる。しばらくして洲央さんが挨拶に来られる。冬コミでお見かけしたときと髪型がかなり変わっててびっくりする。抹茶ラングドシャをいただいた。おいしかったです。ありがとうございます。

 中高生くらいの男の子と、おそらくそのお父さんらしき二人組がスペースに来て、男の子がお父さんらしき人に何か相談をした後、既刊を買っていく。同人に理解のある仲のよい家庭に、思わず頬が緩む。スペースの前で相談をしている間、とてもほほえましい気持ちになった。

 思っていたよりもかなりたくさんの人が来てくれる。すごいぞ。サンキューコーベ、アリガトゴザマース! と緊急来日した海外アーティストみたいなことを言いそうになる。

 14時を回り、人の流れもかなり落ち着いてきたので、ちょっとだけ席を外して虻さんに挨拶に行く。しかし不在だったので、別のフォロワーさんの本だけ確保しに行く。知り合いの本を買うときはあえて名乗らずに購入だけしてすぐ姿を消すのが好きなのだが、これはきっと僕に甲賀忍者の血が流れているからだと思う。両親の出身は岡山である。なお、小銭がなかったので千円札で購入。ツイッターを見ると、その後売り子の人に「なんで千円札を先に受け取らないの! 相手が本持ったりできないでしょ!」と怒られてしまったらしい。わ、わしのせいで……わしのせいで……。

 スペースに戻り、またしばらくのんびりする。午前中に来てくださった親子がまた来て、新刊も購入していく。ほほえましくありがたい。と思ったら父親が「サインも貰ったらどうだ?」とか言い出す。男の子、はにかみながら本を差し出す。僕、はぇっ!? とかいう声が出る。ツイッターであれだけ厨二ぶっていた僕であるが、厨二病患者の必修科目ともいえるオリジナルのサインを実は考えていない。恥ずかしい限りである。仕方なく、普通に楷書体で皆月蒼葉と書き込む。ありがたくもめっちゃ恥ずかしい。頒布物を楽しんでいただければ幸いです。

 のんびりしていたら閉場となった。ちゃっちゃと撤収準備をこなし、会場をあとにする。途中、虻さんに挨拶もこなす。荷物もあることだし、神戸で食事する場所を探すよりも、大津の美味しいラーメン屋に行く方がいいと考え、三ノ宮まで出て喫茶店で時間を潰す。喫茶店に入るとはしゃいでしまうのが人情というもの、サンドイッチとケーキを食べてしまう。普通にお腹いっぱい。

 電車に乗り、大津へ。お腹がこなれてきたのと、舌は完全にラーメンになっているのとで、とりあえずラーメン屋に向かう。デブのデブたるゆえんである。ラーメンは非常に美味しかった。イベントは非常に楽しかった。ありがとう神戸。アリガトゴザマース!