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気刊びびび

なんか気が向いたら書く。

活字っぽい書体が好きって話

 フォントワークスLETSのアップデータが届いた。春からモトヤLETSも始まるみたいなんだけど、モトヤのかな書体はなかなか面白いものがある。特にMkレトナ明は「活字!」って感じがしてよい。この流麗さは例えば少し暗さのあるシリアスな百合小説とかに使うといいのではないでしょうか。

 同じく今よく用いられるかなとは異なる趣を持つ書体に、Adobeの「りょう」のかな部分がある。こちらもMkレトナ明のように脈絡を意識したデザインながら、Mkレトナ明とは違ってどこかモダンな印象もある。何か普通ならざる雰囲気を持つ文章に合うのではと思っていたところ、はしごくんに同人誌の組版を頼まれ、原稿を見てみると割とイメージに合致する感じだったので、面白がって使ってみた。とはいえりょうはそのまま使うと漢字とかなのバランスが個人的に好きでない(かなが大きすぎる)のと、漢字のデザイン自体もちょっと違うかな、と感じたので、漢字は游明朝、かなはりょう(95%に縮小)の混植とした。なかなか気に入ったので、実はこの間の冬コミ新刊でも使っている。第五章前半、二人の台詞が交互に連なるシーンで、片方を游明朝とりょうの混植にした。ただ、これはそれぞれの台詞の文字数が少ないため一目で違いが分かりづらく、思っていたほどの効果が出なかったかなとも思う。よーく見るとかな書体が違うのが分かると思うので、買ってくれた人は見てみるのもいいかも。

 活字の趣を強く感じさせる書体が大好きなので、例えばフォントワークスの筑紫オールドゴシックとか最高なんだけど、あれはStdなので収録文字数が少ない。つまり出せない旧字も多いということ。『終わりの花』の新聞見出しに筑紫オールドゴシックを使ったけど、「海」(海の旧字体)が筑紫オールドゴシックには収録されていないので、わざわざ外字を作成したという経緯がある。こういう本当に無駄な努力がいくらでもできるのが同人誌の醍醐味だ。筑紫オールドゴシック、収録文字数の多いPr6になってほしい。