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気刊びびび

なんか気が向いたら書く。

デレステについてほんのちょっとだけ真面目に考えてみた

音ゲー 思ったこと

 アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージについて、まともに感想を書きます。昨日書くつもりだったけどなんかよく分からんことになった。あと、僕の感想はほぼ音ゲーの面についてしか触れない。アイマス・モバマスの文脈での感想はバーザムくんの文がとても参考になると思うので、そっちを見るといいと思う。一番最後になぜかえっちな絵が出てくるので要注意だぞ。

barzam154.hatenablog.com

 で、感想なんだけど、音ゲーとしてかなりしっかり遊べる作りになっているのが好感触。特にPROやMASTER譜面はそんじょそこらのゴリラでもすぐにはクリアできそうにない譜面もあって、なかなか骨のあるゲームだと感じた。でも一番面白いなあと思ったのは、「音ゲー苦手な人と音ゲーマーとのバランスがうまく取れている」ってとこなんですよね。

 デレステはモバマスの延長線上にあるゲームなので、当然メインのユーザーは今までモバマスをバシバシやってた層。あとはアニメから参入してきた人もそれなりにいると思う。その両方へのフォローが行き届いているというのは前出のバーザムくんの文章に詳しい。で、ここで話したいのは、そういったモバマス組、アニメ組の中で音ゲーにほとんど、あるいはまったく触れてこなかった人が相当数いるということ。つまりは「デレステが音ゲーとのファーストコンタクト」となる人も少なくないってワケ。そのおかげか、同じ曲の同じ譜面に対しても「めちゃくちゃ難しい」という声と「割と簡単」という声が同時に存在している。そりゃ「画面上から流れてくるいくつものオブジェクトをリズムに合わせて順序よく処理していく」なんてゲームスタイル、目と指が慣れてなければそうやすやすとできるものではないし、逆に慣れていればちょっとくらいパターンを変えてもすぐに順応できるものだ。

 さて、ここで僕が面白いなあと思ったのは「わー、反応が分かれてる、面白ーい、争いあえー」とかそういうのではなく、その状態に対して公式が出したソリューションがなかなかイカしてるということ。先述の通り、音ゲーマーとそうじゃない層でゲーム難度に差ができすぎてしまうと、一方的に音ゲーマー有利の状態になってしまう。しかも音ゲーマーじゃない層にとって、音ゲーというスタイルに順応していくのは一朝一夕にできることではない。この状態をもし放置してしまうと、それまでモバマスで頑張ってきた古参ファンを一気に突き放してしまうことになりかねない。それはまずいと公式も思っていたのだろう、出した解決策が以下のようなものだった。

 音ゲーマーが見たらあまりの光景に目を剥くと思う。全ノーツがPERFECT判定でのフルコンボ。ゲームによってPFCとかPUCとか呼ばれるものだ。この状態で、なんとスコアはA止まりなのだ。このゲームのスコアはSが上限となっているが、PFCでもSに到達できない。は!? どういうこと!?

 じつはこれこそが、あとで気づいて「うわぁ、上手いなあ」と思った仕組みなんだけど、このデレステというゲーム、表面上こそ音ゲーの皮をかぶってはいるけど、中身は立派なソーシャルゲームなんだ。ソシャゲの典型的な部分、つまり「ガチャを回してレアリティの高いカードを手に入れなければ戦力は頭打ちになる」という要素を巧妙に残している。通常のソシャゲであれば、その頭打ちになる戦力というのが攻撃力だとかなんだけど、このデレステの場合はあろうことか「レアリティの低いアイドルだけだと、いくら音ゲーパートでいい成績を出してもスコアは頭打ち」という手法を採ってきた。逆に言えば、多少音ゲーが苦手な人でもレアリティを高めさえすれば、音ゲーゴリラに充分対抗しうるというわけ。実際、このゲームは初期状態だと10ノーツもミスればその時点でクリア失敗になるし、驚くことにゲージが回復しない。一切回復しない。弐寺のEX-HARDですらちょっとは回復するのに、まったくもってこれっぽっちも回復しませ~ん。回復させたければ回復スキル持ちの高レアリティキャラを手に入れてくださいね~、という状態だ。逆に高レアリティキャラの中には「ミスをなかったことにする」みたいな、音ゲーマー的には憤死待ったなしの壊れスキルも普通に存在する。

 これ、音ゲーマーとしては「あんまりだろ!!」と叫びたくなるんだけど、でも冷静に考えてみたらすごい妙手なんだよね。それまでソシャゲの土俵で頑張ってきた古参ファンとしては、新しいゲームで無力感を味わうだけになるというのは耐えがたい。そのために公式は音ゲーマーの方を縛ってきた。「のう若いの、お前らはちいとばかりリズムに合わせてパカパカするのが得意かもしれんがな、あんまり調子乗られるとワシら胴元としてはおもろないんや。この鉄火場には昔からのお客さんもぎょうさんいてはる。その人らがみんながみんなお前らみたいにパカパカが得意いうわけやあらへんねやど。のう、そないな状態でお前らがなんも考えんと脳天気にパカパカしまくってみい、昔からのお客さんどう思わはる? もちろんワシらかて鬼やないで、お前らがパカパカするんは認めたる。せやけどそれはこの鉄火場の枠の中での話や。他のお客さんも気持ちよう遊んでいただけるように、お前らもちぃとはガチャも回して貰わんとなあ?」と、そういった感じになっている。

 だからこそ、いかにゴリラめいた音ゲーマーであっても最難譜面をフルコンしたところでBしかでなかったりもするし、逆に音ゲーが不得手であってもソシャゲの文法に従ってガチャを回してSRやSSRで固めれば、ミスを出してもAやSがとれるという仕組みになっている。これ、割と発明だなあという感じもする。その発明が真にスマートなものなのか、バッドノウハウでしかないのかの判断は人によって分かれると思うけど、僕としては「やるねえ」という感想を抱いた。

 ちなみに本当にどうでもいいんだけど、

 僕がデレステをやたら推すのはこういう事情があるからというわけでは一切ないことを念押ししておく。ガチャは人の心をくらう悪魔だ。