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気刊びびび

なんか気が向いたら書く。

なんやこれわけわからん

第三幕 屋敷の広間。暖炉の蕎麦で安楽椅子に座ったイワノフが本を読んでいると、上手からエリザが興奮気味に現れる。心落ち着かぬ様子で辺りを見回すと、息を整え、十字を切る。

イワノフ どうしたんだい、ずいぶんと慌てているが。

エリザ お願いお父様! 今日だけはグラブルの話をさせて!

イワノフ はっはっは、どうしたんだエリザ。その話はもうしないんじゃなかったのかい。

エリザ ガチャを回したの! いっぱい回したのよ!

イワノフ そうかそうか、ガチャをねえ。

エリザ ええ! このことはイェリーナおばさまには内緒よ!

イワノフ もちろんだとも。父さんとエリザの二人だけの秘密だ。

エリザ ありがとう、お父様! 愛してるわ!

イワノフ いやなに。ところで、そんなに喜んでいるということは。

エリザ ええ! 素晴らしかったわ! SSRがたくさん出たの!

イワノフ ほう、SSRが。それはすごいじゃないか。

エリザ ああ、神様! 感謝いたしますわ!

イワノフ どれ、父さんにも見せてごらん……ほう、これはすごい!

エリザ でしょう! ヴィーラにレ・フィーエ、マギサだっているわ!

イワノフ それにこれはアルベールじゃないか。

エリザ あら、お父様ご存知なの?

イワノフ ああ、光のアタッカーだよ。エリザは光パーティなんだろう?

エリザ まあ、素敵! これも神様の思し召しなのね!

イワノフ はっはっは。さて、そろそろアントニノフ先生が来る頃じゃないのかい?

エリザ まあ本当! 私準備してくるわね!

イワノフ ああ。終わったらまた続きを話そう。

エリザ、慌ただしく下手へ去る。イワノフ、座ったまま本の続きを二、三ページ読み進めるが、やがて閉じるとゆっくり立ち上がる。

イワノフ ……雲が出てきたな。今夜は降るかもしれん。

――アントン・チェーホフ「イワンの宴」より。