気刊びびび

なんか気が向いたら書く。

仕方がないのでお香の話する

 昨日「お線香について書く」と言ってしまったものは仕方がないので、お線香について書く。僕はお線香というかお香が好きで、たまに専門店にも行く。お香というとたいていの若い人が思い浮かべるのはアロマと名のつくものなんだけど、僕はそっちはダメなんだよね。なんか嗅いでると頭が痛くなって気分も悪くなってくる。なぜだかは分からないけど、何がテラピーだという感じだ。なのでそういう香りが漂う系のお店には入れないという困難もある。まあそういうお店は得てして女性向けなので、僕には縁のない場所だ……。

 僕が好きなのは、アロマ的なものではなくてもっと抹香臭い、伝統的な香り。白檀とか沈香とか。白檀(びゃくだん)というのは東南アジアに生える木で、燃やすといい香りがする。沈香(じんこう)というのは木が変な枯れ方したもので、燃やすといい香りがする。沈香の中でも特に変な枯れ方したものを伽羅(きゃら)といって、燃やすとクソいい香りがする。お香の原料になるのは植物性のものだけではなくて、例えば麝香(じゃこう)というのはジャコウジカの内臓を乾かしたもので、乾く前はクソ臭いけど乾かすといい香りがする。竜涎香(りゅうぜんこう)というのはマッコウクジラの腸にできる結石で、結石のくせにいい香りがする。

 そういった伝統的な香りをメインに扱うお店というのもあって、なかでもお気に入りなのが松栄堂という店。そこのお線香だと「室町」と「元禄」って製品が好きで、その二つをローテーションで焚いてる。ちょっと辛みのある香りが好き。もう少し低価格の「堀川」って製品が有名なんだけど、これはチョコみたいな甘い香りが強くて、僕はそこまで好きになれない。さらに低価格の「二条」になるとほぼアロマの香りになる。

 線香ではなくて、本物の香木を直に焚くのも一度はやってみたいなあと思うものの、スターティングコストがかなり高くていまだに手を出せずにいる。香炉を買って、灰を買って、炭を買って、しかも香木が高いものだと1グラム2万円とかする。コカインじゃねんだぞ。でもそういうお高い香木の香りも、一度は楽しんでみたいものだなあと思う。

 松栄堂は京都や大阪、東京は青山なんかにも店があったりするので、興味があれば行ってみるといい。関西に住んでいるなら、一番行きやすいのはたぶん京都駅に去年できた薫々って店。お薦めだよ。