気刊びびび

なんか気が向いたら書く。

艦これ第3話について(ネタバレあり)

 働音。昨晩、艦これアニメの第3話を見て、今日は一日すごくダウナーな気分だった。気分を落ち着かせるためにも、考えをここでまとめていきたい。次の段落よりネタバレがあるので、まだ見てない人はタブを閉じてしまおう。

 ご存知の通り、如月が轟沈した。轟沈確定ではないものの、「海の底に沈んでいく描写」「大破ののち、捜索を断念という長門のセリフ」からも、普通であれば轟沈とみなすべき流れだろう。ここで僕の考えをあらかじめ明示しておく。あれはどう見ても轟沈ではなく、次回で救出される前振りだ。絶対にないとは思うが、万が一あれで本当に轟沈だったら艦これアニメは近年まれにみる稚拙な作品と言わざるを得ない。絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かる。

 というのも、だ。第3話では思わず目を覆うほどのテンプレめいた死亡フラグが跳梁跋扈している。吹雪が如月に対して思いを伝えるシーン、それを受けてより如月と近い場所にいた睦月も思いを伝えようとするものの叶わないシーン、執拗に出てくる「みんなで無事に帰ろう」というセリフ、極めつけの「この戦いが終わったら」というセリフ。確かに一つ一つだけを見れば演出の定石かもしれない。しかし、ここまで畳みかける意味はあるのだろうか。素面でやっているんだとすればあまりに粗雑な、稚拙な印象を覚える。絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かる。

 「HELL NO」というジョークムービーがある。「山道を走っていたら不気味な館に出くわした、けど入らない」「見ると呪われるというビデオを手に入れた、けど見ない」「二手に分かれようと提案された、けど分かれない」というように、ホラー映画の定石をことごとく逆手に取っていくという内容のものだ。艦これの第3話はどうしてもそれを想起してしまう。一つ一つはいまもって通用するフラグであるが、畳みかけられるとそれはもうジョークにしかならないのだ。真面目な演出としてはいささかあり得ない。絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かる。


HELL NO: The Sensible Horror Film - YouTube

 また、艦これ第3話とまどか☆マギカ第3話を比較的にあげつらう向きもあるが、それも僕は首肯できない。まどか☆マギカは原作や原案といった素地のないオリジナルアニメであり、それに対して艦これは決まりきったストーリーこそないものの、原作は確実に存在し、キャラクター一人一人にも固定ファンが既に存在する。艦これはノベライズなどメディアミックスも盛んだが、どの作品においても「作中でキャラが死んだ」という話は寡聞にして知らない。その状態でいきなりキャラを殺すのは、少なくとも商業的にはあり得ないほどの悪手だろう。もちろん「それでもキャラを殺す」という信念を持ってやるのであればいいが、そうなると先述のあまりに粗雑な殺し方が気にかかる。絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かる。

 視点を変えよう。絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かるんだけど、その理由の一つが次回のサブタイトルだ。「私たちの出番ネ、follow me!」というサブタイトルは、もし如月が本当に死んでいるのであればちょっとあり得ないにもほどがあるのではないか。如月が死んだとなると、少なくとも吹雪にとっては*1初めての「僚艦の死」である。そうなればドラマ的には次回は如月の死に直面し、煩悶し、乗り越える話が来るはずだろう。そのサブタイトルとして「私たちの出番ネ、follow me!」はちょっと、おまえ戦時中じゃないんだぞヒロポンやってんじゃねえ、という感じになる。となると、次回は金剛型が中心となって救出作戦が行われる流れと考えるのが妥当ではないだろうか。もちろんサブタイトルでそれを堂々と明示するわけにはいかないので、あれでお茶を濁したわけだ。とはいえ世の中には「ヤムチャ死す!おそるべしサイバイマン」とか堂々と次回予告でネタバレかました最高のアニメもあるにはあるんだけど。ともあれ、絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かる。

 というわけで、長々と語ってしまったが要するに絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かる。これだけは言っておきたかった。そもそも監督が草川さんでシリーズ構成が花田さんだよ? 虚淵さんとか岡田さんとかじゃないんだよ? あなたWikipediaで草川さんや花田さんの関わった作品一覧を見てごらんなさい。血の臭いがしますか? 絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かる。

 僕からは以上です。絶対に如月ちゃんは死んでないし次回で助かる。

*1:吹雪が帰投したときの他メンバーのあの落ち着きようが気になりはする。あれだけ落ち着いているということは、つまり既に彼女らは僚艦の死を経験済みということになりかねないのだ。