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気刊びびび

なんか気が向いたら書く。

俺、ツインテールになったこと(第三八話)

 働音。もう毎日書いてることなんだし、こんくらいまで縮めても通じるでしょ。今日発見したことの一つは、「○○、××したこと」って構文はすごく宇治拾遺物語の一節っぽくなるというものです。例を挙げてみましょう。「俺、ツインテールになったこと」。うん、宇治拾遺物語だ。

 俺、ツインテールになったこと。

 これも今は昔の話、観束総二という少年がいた。入学式の帰りに、異世界からやってきた女に腕輪を渡され、そのすぐ後にツインテールを収集する怪物が攻めてきたので、逃げ出して大きな道に出た。ツインテールを失ったものが数多く倒れていた。生徒会長のツインテールも吸収されそうになったので、ただ(ツインテールを)守ることだけを考えて、(総二は)腕輪を起動した。見れば、総二は自らツインテールになっていたので、「大変なことだ」と人々が声をかけたが、(総二は)まったく動じない。「どうしたのか」と聞いたところ、自分のツインテールを見て頷いてはときどき笑っていた。

 「ああ、儲けものをしたものだなあ。長年、(ツインテールを)よくなく結んでいたものだよ」と言った時、野次馬に来ていた人たちが、「これは一体なぜ、このようにツインテールになっていらっしゃるのか。あきれたことだ。物の怪がつきなさったのか」と言ったところ、「どうして物の怪がつくだろうか、いや、つきはしない。長年、ツインテールを下手に結んでいた。今見ると、(ツインテールは)このようにこそ結ぶものだと分かったのだ。これこそもうけものだ。この(ツインテールの)道で身を立て、世の中に出ていこうとするからには、ツインテールさえ上手く結び申し上げれば、百軒、千軒の家もきっと立つだろう。あなたたちこそ、たいした才能もおありでないのだから、物惜しみしなさる」と言い、あざ笑って立っていた。

 その後のことであろうか。総二の「テイルレッド」として、今も人々が褒め称えている。